[U]いい本見つけた!〜「ハルキゲニたんの古生物学入門」

先日行ってきた「『生命大躍進』特別展」で、さらにいろいろと知りたいことが出てきたので書店をウロウロ。
そこで、何とも楽しい本を見つけてしまいました。

カンブリア紀の生物、ハルキゲニアの「ハルキゲニたん」が古生物の進化を紐解いて解説するというもの。
ハルキゲニアはわたしの大好きな古生物のひとつなので、即購入・一気読み。

ハルキゲニたんは一応「ギャル」設定で、解説もギャル言葉らしいんですが、「なんとなくそんな感じはする」という程度。
内容はきわめてしっかりしているのでご安心を。

個々の生物について楽しく説明してあるのはもちろんですが、地史学の重要ポイントがうまく押さえられています。

生物の進化の流れと併せて大絶滅の原因となったエポック、大陸移動や気候変動の歴史、重要な造山運動などへの言及がちょこちょことあり、「その先」への興味をそそる構成になっていて、特に関心を持ち始めた子どもにはピッタリでしょう(年齢によっては関心をうまく誘導する必要があると思いますが……)。

著者のブログ記事によると、当初は古生代〜新生代を1冊にまとめる予定が、分量の関係で新生代を割愛して古生代・中生代の2分冊になったそう。
ぜひ、新生代編も出してもらいたいものです。

 

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