「一般辞書・参考書」カテゴリの記事
アルファベットから引く外国人名よみ方字典
日外アソシエーツ


翻訳で厄介なもののひとつに「固有名詞」がある。
日本語への翻訳の場合は「カタカナに訳すんだから簡単だろう」と思われるかもしれないが、実はこれがなかなか面倒臭い。
馴染みのある言語圏のありふれた名前(英語の人名であれば「Smith」など)であれば迷いようがないのだが、実際の案件の中ではそもそもどう読むのが正しいのか分からない名前に出くわすことも少なくない。
さらに、英語圏以外の名前の場合、英語式の表記パターンが複数存在する場合もあったりする(特にスラブ語系の名前など)ため、話はさらに厄介になる。
地名であれば、Web上を検索すればかなりの確率でスペルと日本語での読み方を併記してあるサイトが見つかる。
企業名であれば、英語式のスペルにしたときに極端に読みにくい名称の企業名はそもそもごく少数派だし、これもWeb検索で解決することが多い。
問題は人名である。
これはバリエーションも多いし、読むのが難しい名前というのは大抵の場合少数派でもあるワケで、Web上で読み方(カタカナでの表記方法)が見つかる可能性は(そこそこの有名人でない限り)低い。
で、こういうリファレンスが必要になってくる。
英語圏以外の人名についても多く記載されており、どんぴしゃりの名前がない場合でもそれなりに類推する助けになってくれる。
ちなみに日本語から外国語に訳すときのためにこういうのもある。
カタカナから引く外国人名綴り方字典
日外アソシエーツ

Tags:
人名 固有名詞 翻訳
トラックバックURL: http://office-unite.com/archives/45/trackback/
2008-07-10 09:43 pm | Bookshelf/ 一般辞書・参考書 | No Comments »
スタイルガイド―英文書作成と編集のためのルールと常識
藤岡 啓介
翻訳の仕事に限らないが、誰かに何かを文章によって伝えようとする場合に、その文章がきちんと書けているだけでは十分でないことが多い。
と言うか、文章で何らかの情報を伝達するに当たっては、ほとんどの場合、言葉として意味が正しく伝わる文章が書けているのは最低限の条件であり、その文章をきちんと「文書」として構成することが要求される。
親しい関係の友人とやり取りするメールであっても、そこには意志の伝達を正しく行うために(意識しているか否かの違いはあっても)一定のルールが存在している。
ましてや、実務的な目的でやり取りされる文章では、きちんとした「ルール」に則って文書化することが不可欠。
これは英語の文書でも当然同じこと。
ここに紹介した本は、アメリカの軍用規格のひとつ「Technical Writing Style Guide」を翻訳したもので、英語の実務・技術系文書を書く上でのガイドとして、おそらく最も広く活用されているもの。
確かにここに書かれていることに気を付けながら文章を文書にしていくと、見た目に把握しやすく内容も理解しやすくなる。
いわゆる「テクニカル・ライティング」に関する参考書には、さらに詳しい解説をしているものもあるが、基本のリファレンスとして間違いのない1冊、ということになるとこの本になるだろう。
残念なのは、この本が現在版元品切れ(?)で入手困難なこと。Amazonではマーケットプレイスでしか手に入らないようだし、定価に比べて結構な高値が付いている。
何とか再版してもらいたいものなのだが……。
Tags:
スタイルガイド 翻訳 英語
トラックバックURL: http://office-unite.com/archives/27/trackback/
2008-03-23 10:25 pm | Bookshelf/ 一般辞書・参考書 | No Comments »
書店では、そろそろ新入学・新学期シーズンに向けて「辞典コーナー」が設置される季節である。
中でも、英和辞典は最近いろいろと工夫を凝らしたものを各出版社が出しているので、見比べるとなかなか面白い。
それに比べると、英英辞典はどうしても「定番モノ」以外の選択肢が非常に限られている。
ま、日本語でも「国語辞典」は「広辞苑」「新明解」あたりが確固たる評価を築いて定番化しているから、それと同じような事情になるのかもしれないが。
ウチでも、定番のOxfordやLongman系の英英辞典についてはいくつか揃えているのだが、日英翻訳のときには「Collins Cobuild Advanced Learner’s English Dictionary」に助けられることが多い。
Cobuildも英英辞典としては「定番」ではあるのだが、語義の説明の仕方が一風変わっている。
たとえば、「bend」という動詞は、「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」(OALD)では以下のように説明されている。
「to force sth that was straight into an angle or a curve:」
(真っ直ぐだったものに力を加えて角度や曲がりをつけること)
一般的に、単語の語義の定義ということでは、こういう表現がされるものだし、
これに対して、Cobuildでの説明はこう。
「If you bend something that is flat or straight, you use force to make it curved or to put an angle in it.」
(平ら、または真っ直ぐな物を「bend」するには、力をかけて曲がりや角度をつける)
つまり、単なる言い換えで語義を定義するのではなく、「『bend』する、というのは、こういう意味なんですよ」という説明文になっている。
単にある単語を別の表現で言い換える方法を知りたいときには、この辞書の説明方法はかなり使いにくい。
しかし、似たような意味合いを持ちながらニュアンスが異なる単語(特に動詞)の場合に、両者を比較するのに非常に役立つ。
英和辞典で調べると、どうしても訳として記述されている日本語のニュアンスに影響されるし、各単語が持つ「本来のニュアンスの違い」を判断するには、この説明方法は優れている。
一般的には、OALDなどで採用されているいわゆる「辞書風」の語義定義の方が、シンプルで使いやすいのではないかと思われる。
ただ、どうもそれだけでは納得しきれないことが起こるようになってきた、という人であれば、この辞書を試してみる価値はあるんじゃないだろうか。
Tags:
翻訳 辞書 英語
トラックバックURL: http://office-unite.com/archives/22/trackback/
2008-02-29 03:27 pm | Bookshelf/ 一般辞書・参考書 | 1 Comment »