「理工学書」カテゴリの記事
新版 鉄道用語事典
久保田 博


外国の鉄道の歴史に関する論文を翻訳(和訳)したときのこと。
基本的な用語をきちんと押さえておきたくて、鉄道分野の用語辞典を購入することにした。
納期に相当の余裕があれば、Amazonで調べてみて、良さそうなのがあれば購入して……、という手順を踏むのだが、大抵の場合は近場の(理工学系書籍が充実している)大型書店に直行する(それが一番手っ取り早いから)。
モノが「鉄道」 関係なので、理工学書の「交通・輸送」関係の棚に行ってみると、「鉄道」関係の辞典はほとんど見当たらない。
後でAmazonでチェックしてみたら、鉄道関係の大辞典は発行年がかなり古いモノが多かった。「国鉄」時代に編集・発行されたもの……。
とりあえずの用語の確認が目的だし、予算をそれほどかけられる案件ではないので、必要なのは大型の事典ではなく単行本サイズの用語集なのだが、それが見つからない。
こういう理工学書のコーナーには、普通はいわゆる「専門書」に混じって入門書や雑学本のようなモノがあるものなんだけど、鉄道関係に限ってそういう本も見当たらない。
で、ふと思いついていわゆる「趣味本」のコーナーへ。
そこで見つけたのがこの一冊。
いわゆる「鉄ちゃん/鉄子」と呼ばれる人々向けと思われるコーナーの片隅に、鉄道についての小事典や用語集が何冊か並んでいた。
それを見つけたときには、何というか「盲点を突かれた」気がした。
普通、理工学系(コンピュータ関係を除く)の参考資料を探すのに、趣味本のコーナーって探さないからね。
意外なところで、ちょっと目の付け所を変えてみることの大切さを学んだのだった。
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翻訳
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2008-08-19 09:38 pm | Bookshelf/ 理工学書 | No Comments »
JPEG&MPEG 図解でわかる画像圧縮技術
越智 宏


かつては、土木関係のコンサルタントをやっていた。
7~8年前だったと思うが、いわゆる「現場写真」をデジタルデータで提出・保存する、という話がちらほら聞こえ始めてきた。
当時は、コンパクトデジカメの主流が100~150万画素クラス。デジタルデータからのプリントもまだまだ料金が高く、銀塩フィルムの役割を完全に代替させるのはかなりムリがある状況だった。
業務に関連して、デジタルデータと銀塩フィルムのメリット/デメリットを客先に説明し、納得させるための理論武装の一貫として読んだのがこの一冊。
結局のところ、客先に説明するときにはこの本の情報は基本的には不要だったのだが。
「現場の現実に対する対応方法」を考える上では、この本で説明されているような「技術の基本概念」が重要になることは(表面的には)あまりない。
翻訳の現場でも、同じようなことが言える。
乱暴な言い方になるが、翻訳者はその「基本概念」に基づいた技術を実際に使いこなす立場にいるワケではないため、その「基本概念」を理解していなくても、翻訳そのものを行う上で必ずしも支障が出るワケではない。
しかし、科学技術には、必ずそのベースとなっている基本的な「科学的概念」がある。その「科学的概念」を多少なりとも把握しているのといないのとでは、その上に立脚している技術の理解度に差が生じる。
「基本概念」をおぼろげにでも把握しておくことは、小説を読む場合で言えば、その作品のジャンルや背景、作者のスタイルを把握しておくことに似ているかもしれない。
書かれている「ストーリー」に対する「嗅覚」が決定的に違ってくる。
この「基本概念」というヤツは、その道のプロであればおそらく大学の学部課程(それもかなり早い段階)で演習の繰り返しによって叩き込まれる内容である場合が多いワケで、それを数冊の本だけでモノにするのはそもそもムリ。
だが、チャレンジするだけの価値は、いつの場合にでもある。
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翻訳 画像処理
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2008-07-06 01:00 pm | Bookshelf/ 理工学書 | No Comments »
トコトンやさしい紙の本―今日からモノ知りシリーズ (B&Tブックス)
小宮 英俊


この世の中には実に多様な産業がある。
したがって、翻訳の需要が発生する産業分野というのも実に多岐にわたる。
ウチの場合は、基本的に分野で仕事の選り好みをしないので、一般にあまり知られていない業界や分野の案件に携わることも多い。
どうもその案件にぴったりはまりそうな人がいなかったのでウチに、というパターンも結構ある。
だからといって、私があらゆる産業分野に精通しているワケではない。したがって、馴染みのない分野については当然調べ物をすることになる。
幸い、学生時代・会社員時代と理工学・産業技術etc.を広く浅くかじる必要のある分野を歩いてきたので、大抵の産業分野についてはおぼろげにではあっても輪郭は把握しているつもりである。
だから、原文について「何をおっしゃっているのかさっぱりわかりません」ってなことになることはほとんどない。
しかし、実際に仕事としてその分野で通用する文章を書くには、おぼろげに把握しているだけでは当然不十分だ。
原文の意味は一応理解できるから、それを文法に従って置き換えれば一応意味の通る訳文をでっち上げることは可能だが、それでは「商品」として自信を持って出せないし、何より自分が気持ち悪い。
今はインターネットがあるので、その業界の企業(メーカーなど)のWebサイトを強力な情報源として利用することができる。
しかし、ネット上にある情報は断片的に存在していることが多く、体系的に全体像を把握するのが難しい場合が多い。
そういうときに非常に便利なのがその産業についての入門書・雑学本である。
その分野を目指している(大学・専門学校などの)学生や、その業界に入ったばかりのルーキーをターゲットにした入門書や、一般へのPRを狙った雑学本が、結構侮れない情報源になる。
ここに紹介した本もそういう雑学本のひとつである。
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翻訳 製紙 雑学
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2008-05-14 09:49 pm | Bookshelf/ 理工学書 | No Comments »
大車林―自動車情報事典


以前、結構長い期間に渡って、自動車関連のニュース・レターの翻訳・校正をやっていた。
新モデルの発表やリコール情報は言うに及ばず、メーカーの決算報告などの財務関係の話から労使交渉の展開などに至るまで、内容は実に多岐に渡っていて、この仕事を通して世界の自動車業界のことをずいぶんと学んだと思う。
そういう「業界の仕組み」を知るのも楽しかったのだが、やはり根が(分野は違うが)「エンジニア」なので、一番面白くやることができたのは車のテクノロジーやメカニズムに関連するニュースのときだった。
自動車は、何より自分が日常的に使っている「道具」だから、そこに使われているテクノロジーにまつわる「思想」を体感的なものとしてイメージできる数少ない製品である。
それに、自動車には多岐に渡る技術が利用されているから、クルマに使われているテクノロジーへの興味を足がかりにさまざまな技術工学分野に分け入っていく、なんていうのも良いかもしれない。
この「大車林」は、自動車本体だけでなく、生産技術、社会的背景、環境についての課題など、自動車とそれを取り巻く多様な事柄を網羅的かつ比較的丁寧に説明してある。
材料や加工技術など、素材に近い部分についての項目も豊富なので、工学関係の基礎的知識に関する資料としても便利に使える。
図もかなり豊富に使ってあるので、 パラパラと眺めながら自分の乗っている車を思い浮かべる、という楽しみ方もできる事典である。
Tags:
事典 翻訳 自動車
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2008-04-12 11:44 am | Bookshelf/ 理工学書 | No Comments »
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