2008, 2月 の記事
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2008-02-06 08:53 pm | 全般 | Comments Off
新・実用英語ハンドブック
井本 太郎 林 純三


元々、会社員時代にはいわゆる「技術系」の職種を歩いて来たため、契約書や約款、財務関係の文書などとは縁遠く過ごしてきた。
そのため、この仕事を始めてしばらくは、この手の文書を翻訳する案件が入ってきたときにはかなり苦労したものである。
何しろ、日本語のその手の文書に馴染みが薄いワケだから、「こういう場合にはこのような言い回しをする」というのがわからない。
幸い、この手のビジネス系文書については、英語・日本語のさまざまな例文を集めた解説書が出ているので、それをとっかえひっかえしながら手探りでやっているうちに、何となくカタチにできるようになってはきたのだが……。
どうしてもこの種のビジネス系文書(特に契約書など)の場合、さまざまな権利/義務関係を規定する内容のものが多いので、用語や表現について技術系の文書とは少し違った厳密さが要求される。
この類の文書に限らないが、そのあたりの「厳密さ」に対する見極めを誤ると大変なことになる場合もある。
そういう「見極めどころ」を判断する能力というのは一種の「嗅覚」のようなものなので、やはり「現場」感覚が欠けているとどうしても精度が低くなる。
そういう「現場感覚の不足」を埋めてくれる良い資料が、この「ハンドブック」だ。
単なる例文集ではなく、現場で使えるように編集された「ハンドブック」なので、使い方によっては「現場感覚」を疑似体験することが可能である。
ウチではCD-ROM版を使っているが、本当にこの本の良さを活かそうと思ったら、辞書を引く感覚で使うより、書籍版で内容を「きちんと読む」方が良いかもしれない。
Tags:
実務 ビジネス 翻訳
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2008-02-29 10:19 pm | Bookshelf/ ビジネス・法律経済 | No Comments »
書店では、そろそろ新入学・新学期シーズンに向けて「辞典コーナー」が設置される季節である。
中でも、英和辞典は最近いろいろと工夫を凝らしたものを各出版社が出しているので、見比べるとなかなか面白い。
それに比べると、英英辞典はどうしても「定番モノ」以外の選択肢が非常に限られている。
ま、日本語でも「国語辞典」は「広辞苑」「新明解」あたりが確固たる評価を築いて定番化しているから、それと同じような事情になるのかもしれないが。
ウチでも、定番のOxfordやLongman系の英英辞典についてはいくつか揃えているのだが、日英翻訳のときには「Collins Cobuild Advanced Learner’s English Dictionary」に助けられることが多い。
Cobuildも英英辞典としては「定番」ではあるのだが、語義の説明の仕方が一風変わっている。
たとえば、「bend」という動詞は、「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」(OALD)では以下のように説明されている。
「to force sth that was straight into an angle or a curve:」
(真っ直ぐだったものに力を加えて角度や曲がりをつけること)
一般的に、単語の語義の定義ということでは、こういう表現がされるものだし、
これに対して、Cobuildでの説明はこう。
「If you bend something that is flat or straight, you use force to make it curved or to put an angle in it.」
(平ら、または真っ直ぐな物を「bend」するには、力をかけて曲がりや角度をつける)
つまり、単なる言い換えで語義を定義するのではなく、「『bend』する、というのは、こういう意味なんですよ」という説明文になっている。
単にある単語を別の表現で言い換える方法を知りたいときには、この辞書の説明方法はかなり使いにくい。
しかし、似たような意味合いを持ちながらニュアンスが異なる単語(特に動詞)の場合に、両者を比較するのに非常に役立つ。
英和辞典で調べると、どうしても訳として記述されている日本語のニュアンスに影響されるし、各単語が持つ「本来のニュアンスの違い」を判断するには、この説明方法は優れている。
一般的には、OALDなどで採用されているいわゆる「辞書風」の語義定義の方が、シンプルで使いやすいのではないかと思われる。
ただ、どうもそれだけでは納得しきれないことが起こるようになってきた、という人であれば、この辞書を試してみる価値はあるんじゃないだろうか。
Tags:
翻訳 辞書 英語
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2008-02-29 03:27 pm | Bookshelf/ 一般辞書・参考書 | 1 Comment »
日本語の作文技術
本多 勝一


この本を初めて手にしたのは、大学3年になる少し前のことだったと記憶している。
私のいた学科では、3年から4年に上がるときに「進級論文」をいうのを出すのだが、院生の先輩に「論文と名の付くものを書くなら、まずこれを読んでおけ」と言われたためである。
当時は、今のように「文章を書くこと」そのものがメシの種になるような職業に就くとは思っていなかったが、この本を知るきっかけを与えられたことは幸運だった。
ジャーナリストとしての本多勝一は、賛否両論毀誉褒貶いろいろある人ではある。
しかし、少なくとも「論理的でわかりやすい日本語を書く技術」については、これほど実用的で有用な本は他に見当たらない。
何をどのように書けば「わかりやすい日本語」になるか、その方法がシンプルかつ具体的に提示してある。
昔、翻訳者養成のための通信講座を受講したことがあるが、そのテキストの中で、200字近い長さの文でありながら、2カ所しか読点が打たれていないにもかかわらず、意味が非常に理解しやすい文(たしか村上春樹氏の文だったと思う)が例示されていた。
この文が、本多氏が示す方法に完全に沿っていることに気付いたときにはさすがに舌を巻いた。
この本は「わかりやすい日本語を書く」ための特効薬となりうる。
特に、第2章~第4章の100ページ足らずの中に書かれていることを実行すれば、たいていの場合飛躍的に文章の「わかりやすさ」が向上するはずである。
第6章の「助詞の使い方」も有益なのだが、この章に限っては論理的に整理しきれておらず、散漫になっている印象がある。この章は参考程度に止めておく方が無難かも。
全体にわたって本多勝一氏の主義・主張が色濃く反映されているので、そういう部分が苦手な向きには読むのが苦痛となる可能性もある。
ただ、「技術書」としての有用性は非常に高い。
ただし、あくまでも「わかりやすい文章」を書くための「技術」を学ぶための本なので、「美しい文章」とか「心を打つ文章」が書けるようになるワケではない、と言う点には注意。
Tags:
作文 文法 日本語
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2008-02-24 11:06 pm | Bookshelf/ 語学書 | No Comments »
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