[U]私が日本ユニセフ協会への寄付を止めた理由

領収証がいただけない寄付は基本的にしない主義の大越です。

日本ユニセフ協会大使のアグネス・チャン氏のブログ記事が叩かれているようで。

被災したフィリピンの子供達

まぁ、日本ユニセフ協会への批判はいろいろあるみたいですが、それについてどうこう言うことはここではしません。
ただ、こういう明らかな誤り(というか嘘?)をしれっと言ってしまうあたりが、あれこれ突っ込まれる原因じゃないですかね。

日本ユニセフ協会はユニセフの為に日本で募金出来る唯一の団体です。

 

ユニセフへの寄付は、日本ユニセフ協会を経由しなくても可能です。

ユニセフ本部のサイト(www.unicef.org)の右側にある「Donate Now」というボタンをクリックすると、国名を選択するポップアップが開くので、ここでたとえば「United States of America」を選択します。
するとunicefusa.orgのサイトの寄付ページに飛ぶので、ここでクレジットカードもしくはPayPalで寄付をすることが可能(なはず。試してないのではっきりとは言えませんが、「State/Province」で「None」を選択し、「Country」でJapanを選択すればいけそうです)。

かく言う私も、以前は日本ユニセフ協会のマンスリーサポートで寄付をしていたんですけどね。

3年ほど前に別の寄付先に切り替えました。
一番大きな理由は、児童ポルノ法に対する姿勢がどうにもヒステリックだったこと。

それから、他の団体も含めていろいろと調べてみて、「ユニセフよりも寄付を必要としているところはたくさんあるんじゃないの?」と思ったのも大きな理由。

日本ユニセフ協会って、年間ざっと150億円の寄付金を集めていて、そのうち80%程度をユニセフ本部に拠出しています。
本部への拠出が経常支出に占める割合は約85%

一方、たとえば私の現在の寄付先のひとつであり、日本ユニセフ協会と同様に国連機関の国別の受け皿となっている国連WFP協会への寄付金は、年間約5億7000万円(2012年度)。
そのうち75%が規定により国連WFPに拠出されています(決算報告の損益計算書では「寄付金支出」という項目)。

この「寄付金支出」、経常支出に占める割合は60%程度になっています。
つまり、75%を本部に拠出した残りの25%では運営費をまかなえていない、ということですな。

私が寄付をしている他の団体でも、寄付金の75%程度を本来の寄付の目的となる事業に充てていますが、その支出が経常支出全体に占める割合は60~67%程度。
どこも「寄付金だけではやっていけない」のが実情なワケです。

そんな中、経常支出の80%を本部に拠出してもやっていける日本ユニセフ協会は、やはり例外的な存在なんですよ。

本来であれば、(紐付きでない)一般からの寄付で団体の活動を十分にまかなえる状態が理想でしょう。
だとすれば、すでにそういう状態を達成している日本ユニセフ協会ではなく、別の団体に寄付をしたい、ということで寄付先を切り替えることにした次第。

何とか細々と寄付を続けていますが、もう少し稼いで寄付の額を増やしたいんですけどねぇ……。

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