お客さま訪問~株式会社 京都科学

先日(といってもずいぶん前になってしまうのですが)、株式会社京都科学という会社に行ってきました。

海外展開を進めていて、その中で翻訳業務(マニュアル・カタログ・操作説明DVDなど)の比重が大きくなってきている、とのこと。翻訳会社を利用したこともあるものの、どうも思うような形にならない、ということで、とあるご縁を通じてご相談をいただきました。

そういう話であれば、実際にお会いしていろいろと伺ってみるのがお客さまのニーズをしっかりと把握する早道なので、早速日時のお約束をいただいて訪問することに。

お二人の担当者と、社内での制作フローや体制、その中で私がお手伝いする部分の内容や作業の進め方など、ひと通りの打ち合わせが順調に終了。
おかげさまでよいご縁になりそうです。

その後、「せっかく来ていただいたので」ということで本社内の工場を見学させていただきました。
元々がエンジニアなので、「工場」とか「現場」って言葉にはワクワクします。

京都科学の前身は「京都科学標本」。村上春樹・安西水丸の「日出ずる国の工場」に登場する人体解剖模型工場がここ。
それに気付いたときは若干興奮しました(この本、持っていたはずなんですが手元に見つからず。処分しちゃったかな)。
もちろん、村上・安西コンビが取材したのは25年近く前なので、その時とは工場の様子もずいぶんと変わっている訳ですが……。

京都科学の現在の主力製品は医療・看護教育用のシミュレータやトレーニング用モデル。
明るくて天井の高い工場内は、人体の同じ部位のパーツが数段ある棚にいくつも置かれていたりして、それなりにシュールな光景もありますが、とても整然とした印象でした。

同社の歴史をその製品でたどる資料室も拝見。
古い人体解剖模型があったり、文化財の修復・複製作成も手がけている会社なので割と巨大な仏像(の複製)なども置いてあったり。業務の合間の時間を割いてご案内いただいているので駆け足になってしまうのが残念でしたが、なかなか面白かったです。
そうそう、下着メーカーの依頼で作った「可能な限りリアルに再現した乳房の模型」も展示してありました。
もちろん触らせていただきましたよ。「ほぉ……」って感じでしたが。

ともあれ、海外展開はまだまだこれから、といった状況のようですので、何とかよい仕事を続けてお手伝いをしていきたいですね。

 

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お客さま訪問~株式会社 京都科学 への1件のフィードバック

  1. 松生由紀子 のコメント:

    大越さんの、翻訳への姿勢を深く伺うことのできる会社訪問ですね。これからの翻訳業のひとつの方向ではないかと、深く心動かされました。

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