バーチャル通貨の時代がやって来た?

先日来、翻訳業界関係の2つのメディアで取り上げられました。

その取材協力に対して御礼をいただいたのですが、いずれの場合もその受け取り方法がAmazonギフト券。

ちょうど買う予定のものがあったので早速使ったのですが、注文を完了させたときにしみじみと「時代じゃのう……」と思わざるをえませんでした。

もう15年ほど前になりますが、ネットレイティングスという会社(今の社名は「ニールセン株式会社」)がやっていたWebの閲覧行動調査というのに協力していたことがありました。
要するにテレビの視聴率調査みたいなものなのですが、これの謝礼は郵送されてくるVISAのギフト券の形で受け取っていました。

当然、これを使うためにはVISAギフト券が使える実店舗を探して、そこに出向く必要があります。
それが面倒なので、額面よりも金額が少なくなることを承知で金券ショップに売る、ってな人もいるんじゃないでしょうか。

これに対して今回送られてきたAmazonギフト券は、一方はカード型のものの郵送でしたが、もう一方はメールで送受信するタイプのもの。
このタイプだと、送る、受け取る、使うが(最後の商品の受け取りを除いて)すべてネット上で完結します。

今回初めてこの流れを体験したんですが、ちょっとしたカルチャーショックでしたね。
アタマで想像していましたが、受け取る→使うのハードルがホントに低い。というか、かつてのアナログなギフト券に比べればゼロ。

従来の金券(全国百貨店共通商品券や図書カードなど)も、フォーマルな機会を中心に使われ続けていくでしょう。
でも、そうではないカジュアルなやり取りでは、Amazonギフト券やiTunesギフトのようなバーチャル通貨がさらに幅をきかせるようになってくるでしょうね。やり取りにかかる(送り手・受け手双方の)コストは極小ですし。

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