参議院選挙が終わりましたね。
自分のTwitterのTLやFacebookで垣間見ている「ネット世論」と実際の選挙結果との差にはもはや驚かなくなっているのですが、もやもや感は募るばかり。
その「もやもや」の原因を見事に言い当ててくれたツイートがありました。
いくらネット選挙といっても、社会起業家とか文化人とか、社会の上澄みみたいな人たちがネットで応援するだけではダメなんだろうなー。彼らがブログやtweetで応援しても、それを見ても見なくても同じ人に投票するような人までしか届かない。ネットはクラスタを超えない。
— yuco (@yuco) July 21, 2013
「クラスタ化」はリアルな社会でも普通に起こりますし、クラスタ内でのフィードバック交換によって加速度的に「内向き」になってタコツボ化が進行していく、というのはネット上に限らない普遍的な現象でしょう。
ただ、ネット上のクラスタではこの「タコツボ化」のスピードが速く、強固になっていきやすい、という傾向はありますね。
ネット(特にSNS)を起点にして本当の意味での「マスムーブメント」を発生させていく、というのは相当に難しいことなんだろうと思います。
津田大介氏が政治家側のウェブ・SNS利用について取材して書いていますが、ウェブを発信するためのメディアとしてだけではなく、市民・有権者の声を聞くツールとして強く意識する政治家も結構出始めているようです。
有権者側としては、そういう「聞く耳」を持った人に個人として直接コンタクトすることが重要になってくるでしょう。
これからは、クラスタの壁を越えて「伝えるべきことを伝えるべき人に1対1で伝える」というスタンスがウェブ活用のひとつの鍵になるのかもしれません。
ウェブで政治を動かす!
津田 大介