Windows XPのサポート停止まで約2ヶ月。いよいよカウントダウンにはいってきました。
次期メインマシンはUbuntuで動かすことにしているので、当然使えるアプリケーションも変わります。
一応、仮想マシンにWindowsをインストールすることにはしていますが、基本的な作業はLinuxネイティブのアプリケーションで行うことになります。
で、操作体系その他についてある程度把握しておこうと、Linux系のアプリケーションのWindows版をインストールしてボチボチと使い始めました。
まず、今後使っていくソフトウェアについては「オープンソース」で「非プロプライエタリ」なものを基本にしていきたい、と考えています。
メインの環境をLinux系に移行する最大の理由がこれ。
このあたりについては別途記事をアップしようと思いますが、まずはウチの仕事の基本であるテキスト文書を扱うためのツールから試し始めました。
まずはテキストエディタから~初めてのEmacs
Linuxのテキストエディタと言えばEmacsとVimですが、とりあえずは「モード」の概念がややこしそうなVimよりもEmacsを先に使ってみることに。
Emacsは「テキストエディタ」と言うよりは、統合開発環境、と言うべきバリバリの「プログラミング用ツール」という印象があるので、少々ビビりながら使い始めました。
インストールは↓のサイトを参考にしました。
日本語入力可能な GNU Emacs のインストール (Windows)
gnupack Users Guide
gnupackを使うとEmacsとVim(gvim)が一度にインストールできるので便利。
まずは「どんなものか」を体験するのが目的なので、素のままで使ってみました。
テキスト原稿の成形などにさらっと使ってみただけですが、「これなら使えるようになるな」という感触です。
「テキストエディタ」としての機能は文句の付けようがないですし、カスタマイズできる範囲もWindows上のアプリケーションよりはるかに広い(それなりに手間とお勉強が必要ですが)ので、使い込んでいけば非常に強力な武器になってくれそうです。
もろもろのキーバインドへの慣れについては時間が解決するかと。
それに、一番のネックになると思われるカーソル操作はLinuxでも矢印キーでできるようですし。
ただ、「文章を書く」という目的では、テキストの入力とコマンドの入力とでモードを切り替えるVimの方が適しているかも、と思ったり。
このあたりは、Ubuntu環境でEmacsと併せてVimも使ってみてからまとめたいと思います。
オフィス系はLibreOfficeでとりあえず必要十分
自治体や企業でもコストダウンなどを目的として導入するところがボチボチと増えつつあるLibreOffice。
OpenOffice.orgの派生バージョンですが、特にMicrosoft Office 2007/2010で採用されたOffice Open XML(OOXML)形式(拡張子の後ろに「x」が付いたアレ)との互換性が強化されているらしく、使うならLibreOfficeの方でしょう。
まだワープロソフトの「Writer」を若干使った程度ですが、自分でイチからファイルを作成して、docx形式に変換して納品、見たいな形だと、何の問題もなく使えそう。
客先からもらったファイルだと、一応ネイティブのMS Officeで確認しないとアレでしょうが……。
しかし、OpenOffice系の本来のファイル形式ODF (OpenDocument Format)にしてもOOXMLにしても、実体はXMLベースなので、これを扱えるアプリケーションはこれから続々出てくるんじゃないでしょうか。
そうなると、いよいよネイティブのMS Officeの必要性は相対的に低くなるし、OSもWindowsに縛られなくなってくる、ってことになりそう(なって欲しい)。
Ubuntu環境への移行については、今後も折に触れて(備忘録もかねて)まとめていく予定です。