TOEIC 900点の語彙レベルはだいたい10000語と言われています。
一言で10000語と言いますが、考えなければならないのはその10000語の中身。
英語での放送や英字紙で使われている語彙を見ると、6000~8000語で95%を占めているようです。
※ 参考(PDF): 時事英語の授業で用いられる英文素材の語彙レベル調査 ― BNC(British National Corpus)を基準にして ―
つまり、6000~8000語のレベルまでは、これらを大量に読んだり聞いたりすることで自然と覚えることも不可能ではない、と言えます。
しかし、8000語超えのレベルの単語では出現頻度が低くなるため、覚えるための手を意識的に打つ必要があります。
幸いTOEICについては、問題における個々の単語の出現頻度を分析して、頻度の低い単語を集めてまとめた教材というのがいくつか存在します。
私が利用したのもそういう教材のひとつで、単語→例文の順で読み上げられた音声を録音したCDが付属しているものを使いました。
当時は建設コンサルタント関係の仕事をしており、車で長距離を移動することが結構あったため、よくその車中でCDをランダム再生してましたね。今でもその音声の一部が耳から離れなかったりします。
もちろん、普通にテキストの一部を隠しながら順に覚えていく、というオーソドックスな方法も交えていましたよ。
出現頻度が多い方の「基本語彙」は、基本的に多読・多聴によって触れる機会を増やす方法をとり、特に改めて覚えるための作業はしませんでした。
受験するTOEICのスケジュールが決まっていたため時間が限られていたことと、ご存知のようにTOEICがリーディングとリスニングという「受信」能力を測るテストであるため、出現頻度の高い単語についてはこの方法で対応可能なレベルにもっていけるだろう、と考えたためです。
ただし、イディオムやコロケーションについては、文法などの学習を通じてことあるごとにチェックはしましたが。
次回はラジオ講座の活用方法についてお話します。