中高生こそ電子辞書を

韓国語の電子辞書を韓韓辞典も入った新しい機種に替えたいなぁ、と検索をかけていたら、今や「小学生用」と銘打った製品まであるんですね。

小学生はともかくとして、中学生くらいになると電子辞書が当たり前になりつつあるんじゃないか、と思ってたら、学校側で紙の辞書よりも電子辞書を推奨するケースもある模様。
(逆に電子辞書は使用禁止、辞書は紙で、というところもあるらしい)

個人的には、紙の辞書か電子辞書か、と言われたら、迷わず「電子辞書」を推します。

そもそも「辞書を引くのは面倒くさい」んですよ。

仕事内容の半分以上が辞書その他での調べ物である私たちプロ翻訳者が、辞書引きの労力と時間を少なくするためにどれだけの投資をしていることか!
まぁ、翻訳者はそれが「メシの種」ですし、こういうことを職業にしているくらいですから多かれ少なかれ「辞書マニア」「資料フェチ」だったりするので、そういう面倒はガシガシと乗り越えてしまいますが。

中高生諸君にはそういうインセンティブはありませんからね。
嬉々として辞書と戯れる中高生、ってのは、いたとしても例外的な存在でしょう。
たいていは「辞書引くの、面倒くせぇ……」と思っているはず。

辞書は、とりあえず引かないと何の役にも立ちません。
ほとんどの中高生にとっては、まずは「辞書を引くハードルを低くする」ことが一番重要で、これを最優先すればどう考えても「電子辞書一択」になります。

ま、「初手からラクすることを覚えさせると教育にならん!」ってなご意見もあるでしょうが、軽くできるはずの負荷をあえて重くして勉強嫌いを作ることもないのでは、と思うのですが。

カテゴリー: 言葉についての考察 タグ: , , パーマリンク