スペインでの高速鉄道脱線事故の余韻もさめやらぬ中、スイスでも列車の正面衝突事故が発生してしまいました。
単線路線で信号を無視して出発してしまったことが事故の原因のようですが、同じように信号無視が原因で発生したのが約20年前の信楽高原鉄道での事故。
スペインの事故は、ATCの設置されていないカーブ区間での速度超過が直接の原因、という点で、大惨事になったJR福知山線の脱線事故と共通しています。
まぁ、鉄道というのは基本的に比較的シンプルで、国は違えど大きな差が発生しにくいシステムです。
なので、発生する事故のパターンが(そこに至るまでの過程はさまざまであっても)似通ってくるのは当然とも言えますが。
当然のことながら、衝突や脱線を防止するための物理的仕組みはいろいろと開発されて導入されているワケですが、こういう仕組みがあっても、ヒューマン・ファクターによって深刻な事故が発生してしまうんですよね。
安全を守る「最後の砦」はやはり「人の教育・訓練」だな、と、このところのこういうニュースを見て思っております。