「ついつい使いたくなるか否か」を筆記具選択の目安にしている大越です。
プレスリリースでは明日10月20日発売となっているパイロットのカジュアル万年筆「カクノ」。
「入荷しました!」「買いました!」ってなブログエントリも結構上がっているようなので、すでに売られているところもあるんですね。
うらやましい……。
しかし、日本のメーカーから「小学生向け」をうたった万年筆が出るとは、ちょっと想定外でした。
日本で「小学生向け」万年筆が出るとは……!
以前、女優の市川実日子さんがドイツの文具を巡る旅をする、というNHK BSの番組がありました。
小学校で万年筆を使う「書き方」の授業があり、10才くらいの小学生にすでに「お気に入りの万年筆」がある、というのに「文化の違い」を感じました。
日本でこういうことはないよなぁ……、と思っていたんですが、メーカーがこういう商品を出してくる、ということはそれなりの成算があってのことでしょうから、私の知らないところで流れが変わってきているのかもしれません。
大人が使うのにも良さそう
この「カクノ」、大人が使う万年筆として考えてみてもなかなか良さそうです。
- FとMの2つの線幅
- ニブは3000円クラスの「コクーン」と同じスチール製
- カートリッジ/コンバータ両用
- 税抜き1000円という低価格
この価格でそれなりのクラスの製品と同じニブを使っていて、コンバータで好きなインクを入れられる、というのは非常に魅力的。
「コクーン」は、トラベラーズノート用にサファリに代えて導入しようかと考えている製品なので、そのニブを試すことができる、というのも個人的にうれしいところ。
欧米メーカーの万年筆って、どうしても漢字を書くことを考えるとペン先が太目。
サファリのEF(極細)でも場合によっては太すぎるので。
日本メーカーが「子ども向けの筆記具」というコンセプトをこれだけ明確に打ち出してきたのは、これが初めてじゃないでしょうか。
このあたりについては、融通の効かない議論が未だにまかり通っている感があるので、そこに風穴をあける製品としてこの「カクノ」が成功することを期待しています。
とりあえず、応援の意味も含めて1本買うことにしますかね。