実は「最後の共通一次」世代の大越です。
歴史関係の本を読むのは好きなのですが、読みながら「うぅむ、勉強不足じゃのう……」と思うことがよくあります。
私の高校時代には「世界史」はまだ必修になっておらず、大学受験の時には「地理」を選択したため、基礎知識にどうもアヤシイところが多いんですな。
さらに、大人になってから読む歴史関係の本と言えば、通史的なものよりも特定の時代・イベントに着目したモノが中心になりがち。
こうなると、なかなか背骨となる背景知識がしっかりとは身につきません。
どうすれば良いものか思案していたら、こんなまとめに出会いました。
togetter: 高校世界史レベルの知識を速成でインストールする方法
最初の段階として挙げられている「高校世界史の教科書を新書のような感覚で通読する」というのは、 TOEIC 900点を目指す勉強方法の中で私がオススメしている文法書の通読に通じるところがあります。
全体の流れを把握して、続いて各項目間の関係を押さえていく、というのは語学の有効な学習法と基本的に同じなので、すっと腑に落ちました。
で、勧められている山川出版社の「世界史B」の教科書を紆余曲折の末に入手。
今、全体の1/3強(ヨーロッパ中世後期のあたり)まで読み進めたところですが、いやはやこれが面白い。
教科書なので、ツボを押さえた完結な記述が非常にわかりやすく、関連項目への参照なども充実しているため、全体の流れやつながりをアタマの中で描きやすくなっています。
また、「新書感覚で読む」というのも効果的です。
「大人の勉強法」としては、 ガーッと読み進めてイメージを膨らませ、足りないと感じる部分は再読・再々読して補っていく、というのが最適ですね。
いろいろな本で断片的に知っている時代・地域・出来事がアタマの中でリンクされていくのはなかなかの快感です。
この教科書、ホントに新書1冊程度の価格で購入できるので、一読をお勧めします。
リファレンスとして手元に置いておく、というのもいいかもしれません。