[U] 有権者必携の武器として〜読書メモ「武器としての世論調査」

参議院選挙の投票日まであと数日となってしまったが、間に合うなら読んでおいて損はない本。

武器としての世論調査 (ちくま新書)

世論調査のような統計的手法による情報は、物事を俯瞰で把握するのに役立つ。
ただし、その情報がどのようにして得られたかや、母集団の背景などについて、きちんと分析できるだけの知識と能力が必要になる。

世論調査のような統計的手法による情報は、物事を俯瞰で把握するのに役立つ。
ただし、その情報がどのようにして得られたかや、母集団の背景などについて、きちんと分析できるだけの知識と能力が必要になる。

本書はその点をわかりやすく解説してあり、今後どのように世論調査のデータを見ていけばよいのかの指針を示している。

また社会的な問題を考えるときには、俯瞰で見るだけでなく、自分自身の置かれている立場に引きつけて、いわば「地に足をつけた見方」で物事を考えることも必要になる。

本書ではこの点についても、実際に選挙で投票する際の「戦略的選択」を例として、自分が「こうあるべき」と思う社会に近づけるためにとるべき行動についての考え方を示してくれている。

俯瞰での見方と、地に足をつけた見方。

この両方を手に入れるために、有権者であれば是非とも読んでおくべき一冊である。

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