お仕事上の「コーポレートカラー」は千歳緑(R:49 G:103 B:69)の大越です。
万年筆を購入すると、ほぼ必ずインクカートリッジが1本付いてきます。
色はたいてい青。
まぁ、万年筆のインクとしては一番オーソドックスなものなので、ごく自然ななりゆきですな。
しかし、ペン先はそのままにインクを替えて書くことができる万年筆なのですから、できれば気に入ったインクを入れたいもの。
先日購入したパイロットの「カクノ」は1本1000円(税抜き)という低価格なので、色違いのインクを入れたものを複数用意して使い分ける、なんてのもいいかもしれません。
ただ、ペンを何本も買い足すのもアレですし、インクの方もいくつも増やしてどれも使い切れない、というのはもったいないお話。
そこで、私は購入する段階で熟慮に熟慮を重ねて、現在4つのインクを使い分けています。
まず、一番消費量が多いのがパイロットの「色彩雫」シリーズの「深緑(しんりょく)」。
他にも緑系のインクをいくつか検討しましたが、広島のような地方都市でも安定して継続的に入手できそうなのでメインに抜擢しました。
その名の通り、常緑樹の葉を想わせるような落ち着いた緑色です。
ペンの中のインクが減ってきて色が濃くなってくると、松葉のようなさらに深い色になります。
「色彩雫」でもうひとつ使っているのが「土筆(つくし)」。
これも別の茶色系のインクと比較検討の上で選びました。
ややグレーがかかった感じの濃い茶色で、確かに「土筆」から連想する野原の土のような雰囲気があります。
オーソドックスなインクとしては、LAMYのブルーを入れています。
万年筆で書くとロットによっては裏抜けがひどい、と言われているMOLESKINで「裏抜けしにくい」と聞いて選択したのがこれ。
確かに、「色彩雫」に比べるとほとんど裏抜けがありません(MOLESKINのロットによっては事情が異なるかもしれません)。
ペリカンやモンブランなど、他の海外有名メーカーのブルーインクに比べると比較的明度の低いしっとりとした青色です。
サインペン代わりに太字の万年筆に入れているのがセーラーのジェントル・シリーズ「囲炉裏」。
残念ながら限定色なので、現在は販売されていません。
書いた直後は朱色のような明るめの色ですが、時間が経つとやや暗めの赤色に変わっていきます。
真っ赤に燃えている炭火が熾火へと変わっていくようで、まさに「囲炉裏」の雰囲気。ネーミングにセンスを感じます。
最近は、Web上にいろいろなインクで実際に書いた文字の色がアップされています。
参考にしてお気に入りのインクを探してみてはどうでしょうか。