先日、e-Taxに備えて住基カードを作り、公的個人認証サービスの電子証明書を取得してきました。
で、続いてe-Taxを利用するための手続き・準備などをする必要があります。
ここで一苦労したので、記録がてらシェアしておきます。
まずは「事前準備」セットアップ……?
まずは「e-Taxソフト(WEB版)を利用するに当たって」というページの説明にしたがって環境をセットアップ。
「事前準備セットアップ」のためのソフトウェアというのが提供されています。
要するに、Webブラウザ(Internet Explorer)でe-Taxを使って申告するための設定やら必要モジュールのインストールやらをやってくれる、というワケ。
しかしこのソフトウェア、結構キワドイことをやってるんですよね。
セットアップソフトウェアのマニュアル(リンク先はPDFです)に記載されていますが、「信頼済みサイトの登録」や「ルート証明書のインストール」をする、と書いてあります。
セキュリティ上、結構クリティカルな処理だと思うんですが、これについての説明は「とにかく必要だから」という程度のものしかありません。
このあたり、十分な説明もなくブラックボックス化しちゃっていいものか、ちょっと疑問。
ただ、ともかく言われた通りにしなけりゃ使えないので、ほぼデフォルトのままにセットアップを完了しましたが……。
電子証明書の読み取りでトラブル
続いては、e-Taxでの申告を開始する旨の届けでと、取得した電子証明書の登録です。
開始の届け出はオンラインで必要事項を記入して送信するだけ。
問題が発生したのは電子証明書の登録でした。
公的個人認証サービスを利用して取得した電子証明書を使用するには、対応するICカードリーダーを用意し、証明書読み取りのための「JPKI利用者クライアントソフト」をインストールする必要があります。
これについての説明も、e-Taxのサイトからだと探し出せないんですよね……。結局、Google先生のお世話になりました。
ICカードリーダーを接続して、クライアントソフトで電子証明書を読み取ろうとしたら、「R/Wのタイプが不明です」とのエラーが出て読み取れず。
「『R/W』って何やねん?」と思ったら「リーダー/ライター(Reader/Writer)」の略語のよう。
いや、こんなとこ略さんでもええでしょ? よけいにわかりにくいわ!
これもe-TaxやJPKIのサイトにまともな説明がなく、Google先生のお導きにより解決策を発見。
ウチにあるICカードリーダーはSonyのRC-S370という少し古めのものなんですが、これでJPKIを利用するためには、「PC/SCアクティベーター」をインストールする必要がありました。
これをインストールして、さらにJPKIのユーティリティから「ICカードリーダライタ設定」を起動して、「PC/SC対応」を選択。
これでJPKI利用者ソフトでは電子証明書の読み取りができました。
e-Taxサイトでは電子証明書を読み取ってくれず……
これでe-Taxのサイトでも電子証明書が登録できるな、と思ったら、さにあらず。
登録しようとすると、「電子証明書が読み取れません」ってなことを言ってきます。
はぁぁ、またかよ……と思いつつ、これもGoogle先生にお伺い。
「ICカードリーダーを接続したままPCを再起動したら読み取るようになった」というブログ記事を発見したので、素直にこれを実行しました。
するとあら不思議。今度はちゃんと電子証明書を読み取って、登録ができたではありませんか!
……いやもう、疲れたよ。
このシステム、途中で投げ出している人が絶対相当な数いるはず。
そう言えば、選挙の投票もネットでできるようにしよう! ってな話が政界でも出ているみたいですが、これもヘタをすると「こんな面倒なら投票所に行った方がマシ」なシステムが出てきそうな予感がします。
何とかならないんですかねぇ……。