[U]【書評】「漫画 あらゆる領収書は経費で落とせる」

憂鬱な確定申告の季節が近づいてきましたね大越です。

友人がFacebookにアップしていたのを見て「タイトル買い」した1冊。

結論から言うと「買うまでもなかったかな」という1冊でした。


タイトルが羊頭狗肉

フリーランスを15年以上やってきてるので、税金についてもそれなりに知識を蓄積しております。

なので、挑発的なこのタイトルにも初手から眉唾で臨んだのですが、それで正解でした。

書かれていることの大半はすでに知っていることばかり。

当然のことながら、「あらゆる領収書」が経費で落とせるワケもなく、本書でも「一定の条件が満たされれば」と説明されています。

昨今は煽り気味のタイトルをつける書籍が(特にビジネス書に)多くなってきてはいますが、この本はいささか「羊頭狗肉」が過ぎる気がします。


「勘所」を体得するにはいいかも

とは言え、「経費として認められるか否か」がどこで線引きされるのか、その勘所をつかむには良い入門書かもしれません。

個人事業だと、このあたりの判断基準に迷ったり、一定させることができなかったりするケースが多いんじゃないでしょうか。

それをある程度しっかり固めるときに、何を念頭に置けばいいかについて、マンガというフォーマットをうまく使って分かりやすく解説しています。

初めて「経理」というものに取り組む、という人は、一度目を通しておいて損はない、と思います。

まぁ、税金・経理はケースバイケースの部分が大きく、万能の処方箋というのは存在しません。
また、税務署の職員や税理士なども人によって(立場によって?)言うことが違ったりします。

なので、専門家に丸投げするのでなければ(税理士さんの力を借りる場合でも)、自分でもそれなりに勉強していかないとイカンのですよねぇ……。

そのためのモチベーション(というか勇気?)を与えてくれるのはこの1冊。

「私の稼いだ金を持っていくのはドロボウじゃん!」と、税務署を泥棒呼ばわりするサイバラの真骨頂が見られます。

こちらも是非。

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