[U]「愛される」ビジネスとは〜読書メモ「We Are Market Basket」

株主利益を優先する取締役たちによって、地位を追われたスーパーマーケットチェーン企業のCEO。
そのCEOを復帰させるために、従業員のみならず、顧客までもが参加して繰り広げた運動の物語。


おそらく、単なる感動物語ではなく、ビジネス書として読む人もかなりいそうな本です。

この本の結論をまとめると、
ビジネスを続けていくには、そのビジネスが愛されなければならない。
そのためには、社会に貢献、つまりは「人」に対して報いていかなければならない。

というきわめて当たり前なことに行き着いてしまうのですが、

それをとことん徹底するにはどうすればよいのか、徹底すると何が起こるのか。
についてのケーススタディとして読むと、いろいろな教訓が読み取れます。

企業の社会的責任などを専門とする研究者と、地元メディアの新聞記者という著者による、事実を丁寧かつ冷静に押さえながらしっかりと感情を揺さぶってくる書き方も、このテーマに見事にマッチしています。

ただ、邦訳版のタイトルと表紙のデザインはちょっとなぁ……、と思いますが(内容については未読なのでノーコメント)。

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