先日、とある事情で胃カメラ(胃内視鏡)による検査を受けることになった。
胃カメラを入れた経験は2度あるが、最後は7〜8年前。
過去2度の胃カメラは口から入れるタイプだったが、今回検査を受けた病院では「鼻から入れる(経鼻)胃内視鏡」での検査をやっている。
鼻から入れる胃カメラだと、嘔吐反射を起こす舌根にカメラが触れないため、「オエッ」となる苦しさが軽減される、らしい。
参考記事: 胃内視鏡は口から?鼻から?
で、実際にやってみてどうだったか、レポートしてみる。
まずは鼻から麻酔薬
まず、鼻の奥にカメラが通っていきやすいように、血管を収縮させて通り道を広げる、という薬を鼻の奥にスプレーされる。
続いて、ゼリー状の麻酔薬がシリンジを使って鼻の奥に注入される。
あ、ここまですべて仰向けになった状態である。
鼻の奥に入れられた麻酔薬のゼリーはゆっくりと喉の方に降りてくるので「そのまま飲み込んでください」と言われる。
奥の方を通っていくのではっきりとはしないが、何となく苦いものが流れ落ちていって、次第にそのあたりが痺れてくる感じがわかる。
麻酔・通り道を確認してからカメラ挿入
麻酔が効いた頃合いで、鼻にカメラよりやや細めのシリコンチューブを突っ込まれる。
しばらく経ってからそのチューブが抜かれ、今度はカメラと同じ太さのチューブを再度突っ込まれる。
(カメラが問題なく入っていくかどうかを確認するためらしい)
で、問題なさそう、ということで、実際にカメラが挿入される。
麻酔は効いているものの、鼻の奥を通って喉へと異物を送り込まれている感覚はしっかりわかる。
「カメラが細いからラク」とは限らない?
喉を越えて食道・胃にカメラを入れて診ていく訳だが、口からカメラを入れたときよりも不快感が強い気がした(7〜8年前の経験なので今ひとつ不確かだが)。
カメラが細い分、体の内側を局所的にいじられている感触が強く、経口の太いカメラのときよりも「体の中に異物が入ってきている」というのを意識してしまう感じ。
これはちょっと予想外だった。
次は「口から」を選びたい
結論から言うと、個人的には以下のような理由から、「口から」の方がトータルではラクな気がする。
- 鼻から流し込んだゼリー状の麻酔薬を少しずつ飲み込んでいく感触が苦手。
- 鼻から喉までの狭い部分を通っていくので、細いとはいえ異物感を感じる部分が長い。
- 細いもので体の内側を触られると、異物感を強く感じてしまう。
自分がアレルギー性鼻炎持ちで、検査した日は黄砂も飛んでいて鼻の奥があまりよくないコンディションだった可能性が高い、というのもひとつの原因かもしれない。
個人差も当然あるので一概には言えないが、参考になれば幸いである。