コロナ禍のため、予定していた英検1級(当初5/31予定)の受検を回避することにしたので、浮いた受検料で自室の音楽環境を整備することにした。
これまで使っていた環境は以下のようなもの。
ウォークマン NW-A30
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クレードル BCR-NWH10
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DAC(FX-AUDIO-DAC-X5J)
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アンプ(FX-AUDIO-FX202J)→スピーカー(YAMAHA NS-BP200)
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ヘッドホンアンプ(audio-technica AT-HA21)
すべての接続は有線。
音源はウォークマンに入れてある。音量調整を除いて、再生に関係する操作(曲の選択など)はここで行う。
再生する曲を選ぶのに、いちいちウォークマンを置いてあるところまで行かなければならないし、小さい画面でちまちまと操作するのが面倒くさかった(特にのんびり呑みながら聴いているときなど)。
ウォークマンにはBluetooth接続のリモコンもあるが、音量・曲送り・曲戻し程度の単純な操作しかできないのに実勢価格4000円というのはちょっと……。
前々からファンレスのベアボーンキットを使ってオーディオ専用PCを作りたいと思っていたのだが、そこそこ費用がかかるので二の足を踏んでいた。
ところが今では、Raspberry Piを使ってこれを実現できる、というではないか!
というワケで、早速チャレンジ。
「ラズパイ 音楽サーバー」あたりでググると、Raspberry Piに「Volumio」という音楽専用OSを載せて使う方法がいくつもヒットする。
Volumioのセットアップについてはいくつも記事がヒットするので、ここではとりあえず自分が遭遇した問題を備忘録として記録しておく。
microSDのフォーマット
Raspberry PiではmicroSDにOSを書き込んで使用するが、このmicroSDはFAT32でフォーマットしておく必要がある。
Raspberry Piでよく使われる4〜8GBのmicroSDであれば、工場出荷時にFAT32でフォーマットされているケースが多いようだが、自分の場合は購入直後の8GBのものを確認せずに使ったら、うまく書き込めず。再フォーマットでクリア。
一応、確認または再フォーマットした方が吉かもしれない。
Win32 Disk Imager
OSのディスクイメージをmicroSDに書き込むツールとしてWin32 Disk Imagerによる方法を紹介している記事が多い。
だが、名称に「Win32」と入っているので「もしや」と思っていたら案の定、Windows 10 64bit版では動作せず。
代わりにUSBWriterというソフトがあるらしい。
自分は結局、Ubuntu上でBlena Etcherというツールを使って書き込んだ。
固定IPアドレスの設定
Volumioは、同一のネットワークに接続されている端末でブラウザからhttp://volumio.local/に接続して操作/設定画面にアクセスする。
ただし、Androidからはこの方法が使えず、IPアドレスを直接叩いて画面を呼び出すことになる。
自分はAndroidユーザーなので、後々のことを考えてIPアドレスを固定しておいた方が良い。
Volumioで固定IPアドレスを設定すること自体は簡単なのだが、ここで間抜けなミスをしてしまった。
一番大きい数字にしておけばええやろ、と簡単に考えて、ネットワークのブロードキャストアドレスを固定IPアドレスとして設定してしまってた(汗。
これだとどうやってもネットにつながらない。
快適すぎてヤバいかも……
いくらか試行錯誤はしたものの、ひと通りのセットアップが完了。
CDなどから抜いた音源はUSBメモリから再生する形にして、プラグインを入れてRadikoも聞けるようにした。
使ってみると、超絶に快適。
スマホでリモート操作できるし、手元でちゃちゃっとプレイリストを作れるし、音量も制御できる。ものすごく怠惰に使えるリスニング環境が爆誕。
ちなみに今回用意したのは、最新ではなく1つ前のモデルであるRaspberry Pi3 Model B。Amazonでケース付きで販売されていたものを購入。
これに音源を入れるUSBメモリ(128GB)、OS用のmicroSD、電源供給用のACアダプタとケーブルの合計約1万円で完成。