4月の終盤から、Audible.comでオーディオブックを聴くようにしている。
今年は洋書の読書量を増やす予定でいたのだが、フツーに読むだけだと大きくペースを上げるのはなかなか難しい。そこで、新たなチャネルとして以前から考えていたオーディオブックを取り入れようと思ったため。
オーディオブックは、以前Blinkistというサービスを使っていたことがある。
悪くはないサービスなのだが、生活パターンが変わって聴く時間が確保しにくくなったことと、提供されている要約と元の本との情報量の差がかなり大きいのが気になったため、解約してしまった。
聴きたい書籍は洋書なので、jpではなくcomの方を選択。
1ヶ月ほど使ってみて、これまで二の足を踏んでいたのを後悔するくらいに良い感じなので、いろいろとまとめておくことにする。
読み上げの速度は約150ワード/分くらい
Audibleのサイトで表示されているコンテンツの再生時間と、wordcounters.comなどで調べられる書籍全体のワード数を基に計算すると、どの書籍もだいたい150ワード強/分くらいの速度で読み上げられている。
米国大統領の演説などよりは若干速く、CNNなどのニュース番組でアンカーが話している速度よりは1.5〜2割ほど遅い感じだろうか。
(ちなみにHarry Potterシリーズなどの子ども向けと思われる本は130〜140ワード/分)
今のところ、朝と夜にストレッチをしながら聴くというパターンが基本になっているが、1日1時間を確保すれば1日9000ワード、1ヶ月で27万ワードを聴く(読む)ことができる。内容にもよるが、月に2〜3冊は読破できる計算になる。これはかなりいい。
紙の本とオーディオブックでは「読む」感覚が違う
一方で、普通に「本を読む」ときとの感覚の違いも結構感じる。
紙の本を読んでいるときには能動的に「読む」という体勢をとっていくので、集中力が割とすっきりしたオン/オフで切り替わる。集中が切れると頭に入ってくる内容がそこでプツッと途切れるので、後でそこから再度読み始めるのもやりやすい。
オーディオブックだと「音を聴く」という基本「受け身」の体勢から集中していくので、どうしても集中力に波が出る。「あ、今のところ何となく聞き流しちゃったな〜」ってなことになるケースがどうしても出てくる。
紙の本とうまく組み合わせるのが吉
「読む」ときの集中の感覚が違うので、内容の理解度にも差が出てくる。全体で平均すると、オーディオブックの方の理解度が若干落ちるのは否めない。また、文字を追いかけるときよりもコンテキストの流れに依存して解釈する割合が大きくなるので、理解の解像度もやや下がる気がする。
なので、オーディオブックで聴く→内容をきっちり押さえたい本については紙/電子版の書籍でも読む、というパターンが良さそう。
(電子版にするか紙にするかというのも、悩ましい選択ではある)
聴くときの環境やツールについてもまだ試行錯誤中なので、これについても追々ここに書いていく予定。