[U]「おくすり手帳」は大事だよ、というお話

先日、ひとさし指第2関節の手のひら側が赤く腫れてしまった。
一見、火傷をしたように見える状態。

でも、痛みはほとんど感じない(少し「痛痒い」感じがするだけ)し、そういうところに火傷をしたような覚えもない。

実はこの症状、半年くらい前と1ヶ月ほど前にも同じ箇所に同じように発生した。

最初のとき(昨年秋ごろ)は、今回より腫れと痛痒さが若干強かったので、「気づかないうちに火傷したかな?」と思って自然治癒するまで放置。
2回め(今年4月初めころ)は、「あ、またやったかな?」という感じでこのときも自然治癒まで放置。

今回、さすがに「何か、おかしくないか?」と思って皮膚科を受診した。

症状を見て、経過を確認した医師に尋ねられたのが「最近、何か市販薬か処方された薬飲んでない?」。

ビンゴ。

皮膚科を受診する2日前に、喉をやられる風邪をひいて内科を受診し、処方された薬を飲んでいた。

で、以前その火傷っぽい腫れが出た時期に薬を処方されていないか、持って行った「おくすり手帳」で確認。

症状がでる前に、共通してひとつの抗生剤を処方されていたため、どうもそれが原因の「薬疹」らしい、という診断に。

薬疹はだいたい体の同じ部位に出るものだそうだが、気づかずに原因となる薬を飲み続けると、発症する箇所が増えていき、場合によってはかなり深刻な状態になってしまうらしい。

早めに気づけてよかったのだが、これは「おくすり手帳」がなければ原因となっている薬を特定するのは難しかったかもしれない。

ここ何年かの間に関係する医療費の改訂がいくつか行われ、金銭的な負担の面でとりあげられることが多い「おくすり手帳」だが、基本的な役割である「服用した薬の記録」の点でこんな形で役立つこともある、というお話。

やはりこういうものは、面倒臭がらずにきちんと管理しておくべきですな。

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